感染症、ロシアのウクライナ侵攻、インフレなどの環境変化が続発している。環境変化は、各企業の売上や利益といった経営成果に影響を与える。そのため環境変化に適切に対応できるような取り組みが必要になる。
当社の支援先の１社は２０２４年３月を期限とした中期経営計画の達成を目指している。直面している環境変化に対応するために中期経営計画のローリングを行った。ローリングとは計画の見直しのことであり、具体的には３つの内容から構成される。１つは環境変化の捉え方を明確にすること、２つ目は２０２６年３月を期限とした売上と利益の目標を見直すこと、３つ目は目標を達成するための方策を立案することである。
ローリングは社長、事業部門と管理部門の責任者の協力と役割分担に基づき、複数回の討議の場を設定して取り組んでもらった。ローリングの当事者にとって、ローリング結果は良好な手応えを実感してもらえ、目標達成の意欲向上が実現できた。今回の取り組みで、最も重要な事項は環境変化の捉え方を明確する際に、複数のシナリオを準備してもらったことである。今後、目標を達成するための方策を実行してもらうこと、その結果として目標を達成することができるように支援していきたい。