株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

お知らせ

IT活用における格差拡大

190515パソコン画面のグラフ
当社は昨年から中堅人材紹介会社にDX支援サービスに関する助言を行っている。この会社がホームページ上に掲載しているDX支援サービスは検索実績が多く、DXのニーズが旺盛であることが確認できる。またデジタル人材獲得が加熱しており、デジタル人材の転職時に年収が2割程度、上昇していることを新聞が報じている。
しかしIT業界以外の会社によるデジタル人材の獲得をDXの成功に結びつけるには、いくつかの条件が必要である。デジタル人材以外の現業担当人材のDXに対する姿勢、現業担当人材のIT活用への取り組みが重要である。またIT活用においては気懸かりな2つの傾向がある。1つはクラウドの普及であり、もう1つは独自のシステム開発よりも業務パッケージ導入が優先されることである。このことからITに関する知識習得を軽視することが懸念される。
クラウドを利用することで、設定された環境を理解することで業務が遂行できることになる。業務パッケージを導入することで、パッケージの指定する業務手順に依存することになる。結果としてITに関連する知識を習得する意欲を引き下げる可能性がある。
一方では、一部の先進的な会社は現業担当人材にとってもITに関する知識と能力が重要であることを前提にDXに取り組みつつある。先進的な企業とそれ以外の企業によるDXへの取り組みにおける格差が、これから拡大していくことが予想される。