株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

お知らせ

組織の健全性

(4)電卓と筆記用具
組織は業務の生産性と職場満足度から健全性を判断できる。生産性と職場満足度の両方が高い組織は健全である。生産性を高めるには組織の構成員が切磋琢磨することが必要であり、結果として組織の緊張感は高まる。また職場満足度は組織に対する忠誠度を高めることに結びつき、結果として一体感は高まる。そのために組織の健全性は緊張感と一体感の高さでも把握できる。
健全性が高い組織はアメリカでは健康な職場として認められ、望ましい組織文化を持っていることの証とされる。組織文化とは、その組織の判断や行動の拠り所であり、共有されている価値観である。組織文化は社長や取締役などの言動によってつくられる。
組織の緊張感と一体感は組織文化と結びついているため、社長や取締役の言動から大きな影響を受ける。例えば社長が午前の勤務時間に東京と大阪間を移動して13時開始の打ち合わせを設定することは組織の緊張感を緩める。また企業全体が赤字であり、その原因をつくっている部署以外を管轄している取締役が自分は無関係であるという態度を示せば組織の一体感は低下する。注意すべきことは社長の移動や取締役の態度が無意識に行われることである。自らの言動が持つ影響力を自覚できない不適任者を社長や取締役にしてしまっていることが懸念される。
本来は社長や取締役を含む全員が一丸となり、組織の緊張感と一体感を高めて組織の健全性を高めることが期待される。