千葉での再就職支援では８０人以上を対象に相談を担当しており、延べ３０人を超える再就職を決めている。この実績を踏まえて再就職活動には効用があると認識している。
再就職活動の効用とは応募書類準備や面接対策が業務遂行能力を高めるということである。再就職活動を必要悪として否定的に考える人がいるが、能力向上を促すという肯定的な側面がある。
応募書類準備では志望動機や仕事における長所をわかりやすくまとめることが必要である。その結果として文章表現能力を高めることに結びつく。また面接対策は説明能力と質疑応答能力を高めることになる。
再就職活動によって新しい活躍の場を獲得できた場合、その後は自らの存在意義を高めることを目指すべきである。存在意義を高めるためには企画提案が期待される。企画提案を準備して、提案内容の意思決定を実現するには文章表現能力、説明能力、質疑応答能力の３つを駆使することが必要である。
そのため再就職活動に注力して、３つの能力を高めることは新しい活躍の場を獲得した後でも役に立つ。今後の支援において再就職活動が持っている効用を支援対象者に説明して理解を促していきたい。