組織文化の変革
再就職支援での人材採用、協力先からの依頼での研修から企業の組織文化を垣間見ることができる。後ろ向きな組織文化の企業は人材採用や研修を効果的に進めることはできない。人材採用では期待通りの即戦力の人材を中途採用すること、研修では研修内容を日常業務で実践することでの業務品質の向上が効果の証である。
こうした効果の前提は前向きな組織文化である。人材採用では人材ニーズを持っている現業部門と窓口である人事部門が円滑な協力関係を築くことが必要である。円滑な協力関係を築くための基礎は前向きな組織文化である。
研修の効果を高めるには研修参加者の所属部門と窓口の人事部門が、研修の趣旨や意義を共通認識することが必要である。この共通認識の基礎も前向きな組織文化である。
一方、後ろ向きな組織文化を持っている企業は人材採用と研修の両方で、不十分な効果にとどまってしまう。後ろ向きな組織文化を前向きな組織文化へと変革するには、組織文化を変革する必要性に気づくことが出発点になる。再就職支援では企業側に、働きかけることができないため、研修では組織文化を変革することの必要性に気づくように働きかけていきたい。研修対象企業のみならず、協力先にも組織文化の変革の必要性に気づいてもらう必要がある。