コンサルティングの本質は依頼者（クライアント）の役に立つことである。役に立つことにより支援内容が貢献したことになる。支援という言葉は協力関係の成立と言い換えることができる。協力関係の成立では協力対象者が重要であり、対象者に貢献してこそ協力関係が成立する。出発点は協力対象者であり、協力対象者を選ぶことにおいては「隗より始めよ」という故事は手掛かりになる。
「隗より始めよ」は中国の古代における人材登用に関する故事であり、優秀な人材を集めるには、身近な存在を優遇することから開始すべきである、という教えである。
そのためコンサルティングの力量に磨きをかけるためにも、身近な存在との協力関係を成立させることが考えられる。身近な存在では地元の梅島駅前通り商店街が優先候補となる。現在、梅島駅前通り商店街の会長からの要請に基づいて、広報と渉外の２つの側面から協力している。商店街の立地から重要である東武鉄道との窓口の役割を果たすこと、足立区のまちづくり協議会の一員として参加していることが実例である。まちづくり協議会に初めて参加した際に足立区の職員に対して意見を述べたことは具体的な取り組みの１つである。これからも身近な地元貢献を続けつつ、様々な切り口から依頼者に貢献していきたい。