急がば回れ
孫子の兵法は戦略の古典であり、多くの事を学ぶことができる題材である。内容は延べ13篇から構成されており軍争篇に迂直の計という言葉がある。この言葉は「急がば回れ」の意味である。焦ることなく遠回りするように見えるが、実際は近道になりうる方向と道筋を探すことの効用を示している言葉でもある。現在、注力している千葉での再就職支援、来年以降に向けての案件開拓の両方において「急がば回れ」は重要である。
再就職支援では、多くの支援対象者が安心感が高い正社員としての再就職を希望している。しかし支援対象者自身の職務経歴によっては、最初は正社員を目指すのではなく、まずは派遣社員などで再出発し、一定期間、実績を積んでから正社員を目指すことが必要になる。まさしく「急がば回れ」そのものである。
また案件開拓でも、最初から提案営業の展開などの本格的な支援を狙うのではなく、身近な内容から支援を開始することが考えられる。身近な内容の実例にはホームページ活性化のためのコラム提供がある。支援対象企業にとっての必要性に焦点を当てて支援を開始することで、結果として「急がば回れ」を実践することになる。短兵急に大きな成果獲得を目指すのではなく、「急がば回れ」を意識しながら地道に実績をつくっていく取り組みをしていきたい。