問題解決における不具合表現の重要性
9月中旬に中堅製造業の中堅社員向けに問題解決をテーマに研修を行いました。実践化を最優先させて、組織を通して問題解決のための第一歩を踏み出してもらうことを重視した企画を準備して実施しました。幸い実践化に向けての手応えを十分に得ることができました。
さらに今後、問題解決をテーマに研修を行う上での課題を確認することができました。
研修参加者は16名でしたが、多くの参加者が事実や現象と問題を切り分けることができていませんでした。
問題とは不具合と言い換えることができるため、事実や現象によって不具合が発生していることを的確に表現することが必要です。
例えば残業時間が多いという事実があったとします。残業の多さが意欲の低下を招き、品質や納期に悪影響を与えているいった不具合が確認できてこそ問題として捉えることができます。また不具合を確認できてこそ、問題の要因追求や解決策の準備を行うことができます。
9月の研修対象企業のみならず、問題解決をテーマとした研修を行う場合には、今後、問題を的確に表現することの重要性を強調するつもりです。