株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

お知らせ

プロジェクト3年目への期待

190515パソコン画面のグラフ
ある中堅メーカーに対する支援プロジェクトが来年から3年目に入ります。
プロジェクトテーマは中期ビジョン達成のための人材育成です。1年目は部長、課長、主任といった組織上の役割再確認から試行しました。2年目の今年から本格実施に移行して業務改善、品質管理、コーチングなどの生産性向上に直結するテーマを取り上げました。
石の上にも3年、来年から支援効果が期待され始めます。今までに担当した成功プロジェクトから3年目の支援ではプロジェクト目的の浸透、実績を踏まえた取り組み内容の具体化、三位一体でのプロジェクト展開の3つが鍵を握ることを実感しています。
プロジェクト目的の浸透とは、プロジェクト立ち上げ時に設定した目的をブレることなく粘り強く追求し続けることです。例えば立ち上げ時には望ましい組織文化づくりを目的としておきながら短期的な収益向上といった目的のすり替えが起きると支援予算を広告宣伝費に流用するなどの誘惑に負けることになりかねません。
実績を踏まえた取り組み内容の具体化とは、現業部門の理解度や意欲、事務局メンバーの工数といった実態に合わせて取り組み内容を見極めて重点的に取り組むことです。効果を高めることを焦り、あれもこれもと総花的に欲張った取り組みは逆効果になりかねません。
三位一体でのプロジェクト展開とは、現業部門、事務局メンバー、経営トップが期待される役割を果たすことです。3年目を迎えると組織全体にマンネリ感が出てくることが懸念されます。現業部門では管理職がプロジェクトでの取り組み内容をOJTに結びつけること、事務職メンバーがプロジェクトに使うための十分な時間を確保すること、経営トップがプロジェクトの目的と意義を啓蒙することが期待されます。
3年目を迎える中堅メーカーでは事務局責任者の部長と今月から3年目に向けての課題共有を開始しています。来年は手応えを実感できる3年目にしたいものです。