株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

お知らせ

本社スタッフ部門の役割

190326ビジネス電卓とノート
ある大手サービス業が人材育成プロジェクトに取り組んでいる。プロジェクトの主管部門は本社人事部であり、現業を中心とした各部門におけるプロジェクトメンバーを人事部主導が指名している。営業部門の責任者に対する新年の挨拶時に、同席した営業部門のプロジェクトメンバーから人事部が主催しているプロジェクトメンバーの会議のあり方について問題提起があった。営業部門のプロジェクトメンバーの意見は会議は部門別の報告に終始しておりマンネリ化の状態、これからのプロジェクト展開に不安を感じているとのことであった。営業部門からの問題提起に対して人事を含む本社スタッフ部門が期待されている役割を説明することによって、これからの対応について共通認識を持つことができた。
 本社スタッフ部門は現業部門のコーディネート機能を発揮することが役割として期待される。具体的には現業部門のプロジェクトメンバーの活動を日常から把握して、その結果を踏まえてメンバーが集まる会議やミーティングで共有すべき成功事例や課題を選ぶべきである。会議やミーティングの場での事例紹介や課題説明の内容は、その部門のプロジェクトメンバーに委ねるべきである。事例や課題の共有と討議を通じて組織としてのノウハウを開発していくべきである。このようなコーディネート機能を果たすためには会議やミーティングでの共有と討議といった進行のみならず事前準備が重要になる。
 営業部門の責任者とプロジェクトメンバーの要請を受けて人事部門に意見具申をする機会を設定していくつもりである。