株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

お知らせ

副業拡大の前提

190515パソコン
大手企業による副業人材の募集が始まっている。ライオンは今年1月から社員に副業を推奨したことに続いて5月から副業人材の募集を始めた。7月中旬からはヤフーが副業人材の募集を開始している。ヤフーの場合は高いスキルを持つ副業人材を100人以上、募集していることから注目を集めている。そのため人材確保に携わっている複数の方から副業拡大について質問を受けている。質問に対して「副業の拡大は企業側と人材側の2つの側面から考えることが必要であり、前提条件を整えることができれば拡大が可能」と回答している。下記に企業側と人材側の双方の立場からの前提を記載する。
企業側が副業人材を活用する場合の前提は適切なプロジェクト管理が行えることである。副業人材は正社員とは異なり、週5日のペースで勤務する訳ではない。ヤフーの場合は週1日以上の勤務を条件としている。こうした副業人材が担当する業務は、1つのプロジェクトと捉えるべきであり、企業としては適切なプロジェクト管理を行うことが必要となる。
もう一方の人材側の前提は複数の業務の並行遂行が必要となる。企業から見た場合は、副業人材に任せる業務は組織全体の一部であるため、副業と表現することができる。一方、人材側からは1社から依頼された業務は、自らが担当している業務の一部であり、複数の企業や組織から業務の依頼を受けることになる。そのために復業人材と呼ぶことができる。復業人材は担当している複数の業務を並行して、適切な時間配分を行いつつ遂行することで責任を果たすことになる。従ってプロジェクト管理、業務の並行遂行の2つが副業拡大の前提となる。