PDCAサイクルとリーダーシップ
2020年最後の活動記録になる可能性が高いが、辛口の内容にしてみたい。12月21日(月)新聞各紙には内閣支持率低下の記事が掲載されていた。低下の原因は感染症拡大への対応の悪さにあると報じられた。感染症拡大への対応の悪さは「PDCAサイクルの不備とリーダーシップの欠如」と表現することができる。
まず「PDCAの不備」から説明したい。日本は4月から5月にかけて2ヶ月間、緊急事態宣言により様々な活動を停止させた。この2ヶ月間の検証が行えていないことが「PDCAサイクルの不備」である。2ヶ月間の緊急事態宣言を体験したことから、喜んで同じことを繰り返したいと考える人はいないはずである。そうであるだけに、2ヶ月という長い期間でなく、より短い期間、例えば2週間限定で活動を停止させるといった対策を準備すべきである。検証と対策が存在しない状態はPDCAサイクルにおけるC(確認)とA(対応)が無いことに相当する。また緊急事態宣言を行う準備段階に仮説が無かったことも懸念される。何故ならば、しっかりとした仮説があれば、検証を円滑に行うことができるからである。仮説を準備することはPDCAのP(計画)に該当する。PDCAサイクルにおいてP、C、Aに不備があったとすれば、お粗末な限りである。
「リーダーシップの欠如」は説明の必要がないはずです。リーダーシップの出発点は意思決定である。リーダーが意思決定してこそ、PDCAサイクルが円滑に回ることになる。リーダーが意思決定しない、意思決定する時期が遅い、意思決定の内容が貧弱でメンバーに支持されない、ではリーダー不在に等しい。
来年以降の少しでも早い時期に「円滑なPDCAサイクルによるリーダーシップの発揮」を実現すべきである。