株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

お知らせ

リスク管理と事業継続計画の意義

190515打ち合わせ
東日本大震災発生から10年という節目を迎えていることからリスク管理と事業継続計画に関する注目が高まっている。自然災害などに備えるためにリスク管理と事業継続計画の両方が必要である。この2つは意義を確認しておきたい。
まず事業継続計画はBCPという略称で表記されることが多い。BCPとはBusiness Continuity Planの頭文字であり、災害などが発生した後、事業活動を滞ることなく続けることができるような準備をしておくことである。BCPは精度が高い内容を一度、立案すれば頻繁に見直すことは求められない。
一方のリスク管理は、事業活動のPDCAサイクルに照らして日常的に意識すべき事項である。リスク管理は基本計画立案、対応策実施、監視、是正と改善の4つの段階で進めるため、日常業務のPDCAサイクルと歩調を合わせることができる。リスク管理の最重要事項は基本計画立案における対応策の準備である。対応策にはリスク回避、リスク移転、リスク軽減、リスク受容の4つのタイプがあるが、リスクの発生確率とリスク発生時の影響度の低減を目指すリスク軽減を重視すべきである。リスクを全て取り除くリスク回避は難易度が高く、リスク移転には保険といった具体策を使うことができ、リスク受容は何も準備しないことであり得策とは考えにくいためである。年度事業計画の中にリスク軽減の具体策を組み入れてPDCAサイクルを回すことが期待される。