プロジェクトの本質
4月上旬の時点で担当しているプロジェクトは11本である。担当しているプロジェクトを円滑に展開するには協力先のメンバーにプロジェクトの本質を理解してもらうことが必要になる。
プロジェクトの本質とは「期限内の目的達成」、「位置づけの明確化」、「試行錯誤の組み入れ」である。
「期限内の目的達成」はルーチン業務とプロジェクトを対比することで明確にすることができる。業務は特性からプロジェクト、ルーチン、スポットの3つに大別できる。プロジェクトは企画型業務、ルーチンは通常型業務、スポットは突発型業務と表現できる。プロジェクトはルーチンとは異なり反復が無く、一回限りという特性を持っている。しかも期限内にクライアントの期待以上の品質を実現して目的を達成しなくてはならない。そのために時間軸を意識することである。プロジェクトでは、いつまでに行うべきかを明確にしない業務は無価値である。
「位置づけの明確化」はPMBOK(プロジェクト管理の知識体系)を紐解くことで理解できる。PMBOKは10個の要素で構成されているが、最初の要素である「統合の管理」が「位置づけの明確化」に該当する。プロジェクトを展開していくためには様々な業務を行うことが必要であるが、個々の業務がプロジェクトの全体像の中で、どのように位置づけになるのかを意識しなくてはならない。位置づけの捉え方が適切であれば、個々の業務が関連する業務と結びつき、目的の達成に近づけることができる。
「試行錯誤の組み入れ」はプロジェクトの特性から必要になる。プロジェクトは企画型業務であるため、新しい事に対する挑戦する側面がつきまとう。試行錯誤を組み入てこそ、新しい事に対する挑戦になる。
協力先のメンバーとの関係で注意すべき事項は相手の適性である。メンバーによっては時間軸の意識が弱かったり、視野が狭く全体像を意識できなかったり、臆病で新しい事に挑戦できなかったりする。こうした相手には、指示を具体化して目の前の業務のみに専念してもらうことが無難な対応になる。