株式会社プロセスイノベーションからのお知らせ

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ゼロベース手法の復権

190326ビジネス電卓とノート
デジタルトランスフォーメーションが注目されている状況下でゼロベース手法が復権する兆しがある。1970年代以降、アメリカを中心にゼロベース予算が効果を上げた実績がある。代表例の1つにはジミー・カーターによるジョージア州の財政再建でのゼロベース予算活用があった。近年、アクセンチュアがゼロベース予算を拡張してクライアント企業に導入した事例をつくり、関連図書も出版されている。
ゼロベース手法の中核はゼロベース予算であり、ゼロベース予算活用の重要ノウハウにディシジョン・パッケージがある。ゼロベース予算とは過去の実績にとらわれることなく、白紙から予算を策定するための手法である。一定金額以下の予算にするために、デシジョン・パッケージという予算検討単位を設定する。この予算検討検討を優先順位に基づき積み上げていき、予算金額の上限に到達した時点で予算を確定させる。この予算検討単位であるデシジョン・パッケージを有効に設定できてこそ、ゼロベース予算が機能する。
ゼロベース手法の活用範囲を広げるには予算検討単位としてのデシジョン・パッケージを有効に設定することが必要である。クライアントの業務内容を的確に理解できるコンサルタントの支援のもと、デシジョン・パッケージを有効に設定することでゼロベース予算が効果を発揮することが期待される。